盛り塩が静かなブームです。風水グッズのお店では盛り塩の皿や器が簡単な方法や作り方の解説書つきで売られています。
自宅の玄関やトイレなどを清めて運気を上げませんか?
盛り塩をご存知でしょうか?最近静かなブームになっているらしく、コパ先生でおなじみの風水と盛り塩を関連づけた書籍なども出版されているようですし、風水グッズが売っているお店などでは、盛り塩を作るための型や、皿に器が盛り塩の方法を載せた解説書つきで売られています。盛り塩は、昔の中国のお妃さまが皇帝の寵愛を望み、皇帝を乗せた牛車が家の前に止まるように、頃合を見計らって門前に牛の好物の塩を盛っておいたという故事に由来するもので、以来、盛り塩は客の足を止めるための縁起物とされてきました。日本でも実は同じような話があり、奈良時代には盛り塩の風習があったようです。当時の貴族が乗っていたのも牛車だったので、清めの目的以外に、貴族に目をかけてもらうために、牛の大好物の塩で牛を戸口に留まらせることを画策した女御がいたのでしょうね。さて日本でおなじみの盛り塩といえば地鎮祭です。地鎮祭では清めの酒をまき、四隅に盛り塩をします。また正月には神棚に盛り塩を皿にするご家庭もあるのではないでしょうか。これらは神事の供え塩で清めの盛り塩です。他には、古くの花柳界では必ず盛り塩をしたと言われています。
盛り塩は日本の伝統文化を引き継ぐ小料理屋や料亭、寄席などのお店や建物には、客を招く、福を招くというように欠かせないものとなりました。今でもその風習は残っており、商売を営む店の玄関に盛り塩している光景を目にすることは決して少なくありません。縁起を担ぐために、しっかりと掃き清めた門口に塩を小さく盛ります。「盛り塩」と呼ぶのが一般的ですが、清め塩、盛り花、口塩、塩花と呼び方もいろいろあります。また盛り塩の方法や仕方といったものは、時代の流れとともに変化してきており、清めの意味だけではなく、客を招く、福を招くといった意味合いから、運気を上げる効果を期待されているようなところがあり、そんなところから運気を上げる風水と盛り塩がつながってきたのかもしれません。そのうちドクター・コパ先生が「風水と盛り塩でパワーアップ!」といった本を出すかもしれませんね。ちなみにとある風水で有名な方は、自宅の玄関とトイレに盛り塩を皿にして置いてあるのだそうです。それが清めのためなのか、運気やパワーを上げるためのものなのかは分りません。
盛り塩の方法というのは決まったものはないようです。小料理屋さんや割烹などの玄関には、左右対で直接盛り塩されていたり、また皿や他の器に盛り塩して置いてあるのを見かけます。それらの盛り塩に共通して言えるのは、必ず玄関先を念入りに掃き清めているということです。客を招く、福を招く玄関が汚れていたのでは、盛り塩の清めの効果も空しいものになってしまうからです。また盛り塩の作り方というのか仕方というのは、ただ皿や器につまんで盛り塩するのではなく、できるだけ円錐形でうずたかくするようです。冒頭にも書きましたが、風水グッズのお店では、盛り塩を作るための型を売っていますし、他にも盛り塩用の皿や器も売られていて、簡単な盛り塩の作り方や捨て方の解説書まであります。ある種のブームなのかもしれませんが、盛り塩に現代風なアレンジが加わっていくにしても、日本の伝統文化が継承されていくことは喜ばしいことです。もし興味があれば風水グッズのお店に行って、皿や器を買って、自宅の玄関やトイレに盛り塩してみませんか?