東洋大学の創業者理念

東洋大学は、今の新潟県長岡市にあったお寺の住職の息子として生まれた井上円了により1887年ということは今から120年も前に創設された哲学の専修学校である私立哲学館が前身となって設立された大学なのです。昭和の初めころ東洋大学は都内白山にあったことから「三田の理財、早稲田の政治、駿河台の法学、白山の哲学」と称され、伝統的に哲学が有名な大学です。現在正式な略称は「東洋大」となっていますが、かつては「洋大」という略称が正式なものだったそうです。「洋大」というこの略称は1970年代の学生運動勢力が多用したため、現在ではあまり使用されていません。しかし、もう一度「洋大」という略称を使用していこうという動きがOBの中であり、校友会会報では良く使用されている。OBが大学側へ要望をあげるケースも増えており、再度正式名称となる可能性も出てきているらしい。また、英語表記は現在「TOYO UNIV.」とされているが、過去には「東洋」と言う文字を英訳して「ORIENTAL UNIV.」と表記していたこともあったようだ。創始者である井上円了が築き上げた東洋大学の精神は「諸学の基礎は哲学にあり」という言葉である。東洋大学の入学案内や入試ガイドではアニメキャラクターであるムーミンが登場しているが、東洋大学の広報では「哲学のイメージをもっとも具現的に示しているキャラクターがムーミンである」としている。たしかにアニメのムーミンはムーミン谷に住む妖精で、あたたかい家族愛や友情、年長者を思いやり敬うというストーリーは哲学的な要素がたっぷり盛り込まれているように思う。

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基本理念のとった東洋大学の姿勢

哲学の精神を基本理念とし、創立された東洋大学は創立当初哲学館いい、「余資なく優暇なき者」お金や時間に余裕のないものに哲学を学べる場を与えたいという趣旨で設立された。そのため、日本の大学で唯一、都心部にある主要学部全てで夜間部を設置している。都心にあると言うことは昼間は社会人として会社などに勤め、その後でも通いやすいようにと言うことで、勉学に励みたい、知識を深めたいと言う本当の意味で大学を求めている人たちの為に考えられていると思う。多くの大学で、始めは都心にあった学舎を、学生募集人数を増やすことと、土地の高騰で得られる資金などを目的かどうかは知らないが、郊外へ移転していったことに反して東洋大学は日本の大学としては日本初の全面都心回帰を実施しており、主要学部の教育および研究は都心で実施されている。創業者の理念である哲学に関する学科が多く設置されており、特にインド哲学科と中国哲学文学科は日本の大学では唯一の学科である。さらにサステイナビリティ学連携研究機構において共生哲学分野の研究を担うなど、哲学研究においては日本有数である。また、国際地域学部に設置されている国際観光学科は日本で最初に開設された観光に関する専門学科である短期大学部観光学科(1963年設置)が改組したものである。

大学進学希望者に一言

これから大学にいきたいと思っている人や大学を受験しようと考えている人が、自分自身の偏差値ばかりに囚われている昨今、行きたい大学を選ぶときにも、その大学のネームバリューや全体のレベルばかりを気にしすぎているように思う。どうして大学へ行きたいのかと問うと、まだ社会人になりたくないとか、とりあえず大学へ行くと言う若者が多い。そんな状態を容認できる家庭環境を喜ぶべきなのかは疑問だ。自分自身の人生をどう生きて行きたいのかと言う展望が無さ過ぎるように思える。『こういう人生を送りたい』『将来こういうことをやりたいから、この学部でこういう勉強をしたい』と、明確な目標を掲げられる人が少ない。経済学部や法学部、理工学系の学部などを選ぶ学生も、就職に有利だからと言う考えでそれを選んでいるのならば、それは間違っていないだろうか?東洋大学の創業理念にある哲学が、生活にかけ離れた学問のように思われがちだが、今のような世の中だからこそ、人はどうあるべきかと言った人生を考える学問も重要なのではないだろうか。ちなみに、東洋大学の卒業生にクレージーキャッツの植木等さんの名前を見つけた。映画と現実はもちろん同じではないだろうが、「日本一の無責任男」というキャッチフレーズを持ちながらも繊細な神経を感じるようなステキなキャラクターの人材を輩出できる大学がもっとあってもよさそうなものだ。『お呼びでナイ!こりゃまた失礼いたしました!』

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Copyright © 2008 東洋大学の精神は哲学が基本